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占いコラム30 【
ハウスのカテゴリー(3) 】
楠 正晴
8室は死のハウス?
西洋占星術では8室を死のハウスと定義しています。人の死にはたしかに8室が絡むことがよくあります。そして、インド占星術でも、8室は、死を表すハウスとされていますが、死を引き起こすハウスではありません。実際に死を引き起こすハウスは、8室ではなく、2室と7室です。つまり、8室は、死を引き起こす要因となるハウスではなく、生命や寿命を表すハウスであり、死を引き起こす他の要因によって、その8室が表す生命あるいは寿命が尽きた状態が死なのです。


マーラカスタナ(殺人者の位置)
2室と7室は、マーラカスタナに分類されます。マーラカとは『殺人者』のことで、マーラカスタナは『殺人者の位置』という意味です。一般的に、マーラカというと、2室か7室、あるいは、それらの支配星をさします。また、2室や7室の在住星をマーラカと呼ぶこともあります。マーラカスタナは、死に関わるハウスであり、人の死亡時期には、ほとんどの場合、マーラカが関係しています。
※一般的に7室よりも2室のほうが強力なマーラカです。また、在住星よりも支配星のほうが強力なマーラカです。
※マーラカは、生命を傷つけるため、死亡だけでなく、健康にとっても良く無い影響を与えます。
※土星あるいはラーフがマーラカとなるときは、マーラカとしての凶意が強くなるため、特に注意が必要です。
| 12室 |
1室 |
2室
マーラカ |
3室 |
| 11室 |
アセンダントが
牡羊座のとき |
4室 |
| 10室 |
5室 |
| 9室 |
8室 |
7室
マーラカ |
6室 |

2室と7室が殺人のハウスとなる理由
これは、1室から12室までのどのハウスについても当てはまることですが、あるハウスからの12室目は、そのハウスのテーマを消耗・損失・喪失するハウスとなります。つまり、7室は、8室から数えて12室目にあたりますから、生命(8室)を喪失(12室目)するハウスとなるのです。
また、8室から数えて8室目にあたる3室は、8室と同様、生命を表すハウスとなります。そして、2室は、3室からの12室目にあたるため、7室と同様に、生命(3室)を喪失(12室目)するハウスとなります。
※8室からの8室目にあたる3室が、8室と同様のテーマを表すことについては、インド占星術では良く知られた見方です。例えば、幸運を表す9室からの9室目は5室ですから、5室も幸運を表します。また、例えば、職業・地位・名誉を表す10室からの10室目は7室ですから、7室も職業・地位・名誉を表します。
マーラカ(殺人者)が生命のハウスを傷つけるとき
ヴィムショッタリー・ダシャーを使用して人の死亡時期を検証すると、マーラカスタナである2室と7室が死の誘因となっていることがよくわかります。2室や7室の支配星が生命のハウスである3室や8室(あるいは、その支配星)を在住やアスペクトによって傷つけているか、あるいは、3室や8室の支配星が2室や7室に在住している場合、2室や7室の支配星のダシャーは、特に生命にとって悪いダシャーとなります。また、その場合、傷つけられている側の3室や8室の支配星あるいは在住星のダシャーも生命にとって危険な時期となります。

バダカスタナ(障害の位置)
バダカスタナは障害となるハウスです。活動星座・不動星座・両方星座のうち、どの星座にアセンダントが入るかにより、バダカスタナとなるハウスが決まります。アセンダントが、活動星座のときは11室、不動星座のときは9室、両方星座のときは7室がバダカスタナとなります。そのため、一般的に、マーラカとしては、7室よりも2室のほうが有害ですが、アセダントが両方星座の場合、生命にとって、バダカと重なる7室のほうがより有害です。
※活動星座(チャララーシ)は牡羊座・蟹座・天秤座・山羊座、不動星座(スティララーシ)は牡牛座・獅子座・蠍座・水瓶座、両方星座(ドドゥヴィスヴァバーヴァ)は双子座・乙女座・射手座・魚座です。
| ASC |
牡羊 |
牡牛 |
双子 |
蟹 |
獅子 |
乙女 |
天秤 |
蠍 |
射手 |
山羊 |
水瓶 |
魚 |
| バダカ |
水瓶 |
山羊 |
射手 |
牡牛 |
牡羊 |
魚 |
獅子 |
蟹 |
双子 |
蠍 |
天秤 |
乙女 |
| 12室 |
1室 |
2室 |
3室 |
11室
バダカ |
アセンダントが
活動星座
牡羊座のとき |
4室 |
| 10室 |
5室 |
| 9室 |
8室 |
7室 |
6室 |
| 11室 |
12室 |
1室 |
2室 |
| 10室 |
アセンダントが
固定星座
牡牛座のとき |
3室 |
9室
バダカ |
4室 |
| 8室 |
7室 |
6室 |
5室 |
| 10室 |
11室 |
12室 |
1室 |
| 9室 |
アセンダントが
両方星座
双子座のとき |
2室 |
| 8室 |
3室 |
7室
バダカ
|
6室 |
5室 |
4室 |

中立ハウス
2・8・12室は、中立ハウスに分類されています。これらのハウスは、一般的に、良いハウスと関連するときは、良い働きをし、悪いハウスと関連するときは悪い働きをします。
※ここでいう良い働き・悪い働きはあくまで一般論です。実際には、テーマによって異なることに注意してください。
たとえば、一般論として、牡羊座のアセンダントの場合、火星は、中立ハウスの8室蠍座を支配していて、同時にトリコーナの1室牡羊座を支配しているため、良い働きをします。また、木星は、中立ハウスの12室魚座を支配していて、同時にトリコーナの9室射手座を支配してるため、とても良い働きをします。けれども、牡羊座のアセダントの場合、金星は、中立の2室を支配していて、この2室自体がマーラカでもありますが、同時にもう1つのマーラカである7室を支配していますから、生来的吉星であっても、生命にとっては牡羊座アセンダントのチャートの中でもっとも良くない働きをします。
上記の例は、牡羊座のアセンダントの支配ハウスだけを考慮した場合の一般論ですから、実際には、個々の惑星配置によって結果が異なることにご注意ください。
※ここに記載したルールにしたがうと、魚座のアセンダントにとって、火星は、概して良い働きをすることになりますが、精神性にとっては良くありません。なぜなら、火星は、生来的にとても野心的な上に、功徳・幸運の9室、および、収入の2室を支配するからです。そのため、魚座にとっての火星は、お金を稼ぐことに功徳や幸運を注ぐ傾向があり、その目的のためには良いのですが、精神性にとっては良くないのです。
12室
中立 |
1室 |
2室
中立 |
3室 |
| 11室 |
アセンダントが
牡羊座のとき |
4室 |
| 10室 |
5室 |
| 9室 |
8室
中立 |
7室 |
6室 |

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